本

さっそく購入したこの本。ない様のボリュームはそれほど厚くはないが、それでも今まで知り得なかった情報と共に、北朝鮮の姿が見えてくる。
日本では一部で、「まさお」の名前で言われている、故・金正日の長男・金正男。彼とコンタクトが取れた記者による、メールのやり取りとインタビューから見えてくる、彼の人となり、そして北朝鮮の政界。
本当のあの国の姿は、なかなか知る事ができない。特に内部の情勢は、外国の人間には内部まで知らされないから、彼の証言は非常に貴重である。
様々な面を持つ金正日の顔も見えてくる。日本では、拉致問題などで悪の権化として知られているし、添えは覆しようもない。だが、一人の人間としての彼の姿は日本人には知るチャンスがない。見えてくるのは、曲がりなりにも国家を運営し、偽りの共産主義と現実の折り合いをつけようとする、無茶な試みを画策し、またせざるを得ない一人の為政者の姿。この事は、日本のこれからの北朝鮮とのアプローチに非常に重要になるはず。本音の部分でこれではヤバいと感じている人間が、水面下でいる事を示した言える。そして、既得権益を保持しようとする人間が軍部に居るという難しさ。知らなかったあの国の素顔が、おぼろげながら見える本である。
また、正男本人の姿も、あの国からここまで普通の感覚の人間が出てくるのかと驚きもする。自信を、完全な資本主義者と自認し、あくまで北朝鮮の国と人民を思って改革・開放路線に切り替えるしかないと力説する彼の姿は、金一族も結局は教育によって作り上げられた人間、要するに我々と変わらないという当たり前の事実。やっている事は怪物でも、根っこの部分は我々と変わらないという事実は、安心する材料でもあり、怖いものでもあるのだが。
また、どれだけ距離を置こうと、父に対する思いは全く変わっていないのも、情愛を持った一人の人間であることを再確認させ、それはどんな国でも人物であっても変わらないと言う事だ。反対に、後継者になった弟に対しては、祖父に似ているだけで国が運営できるのかと言うストレートな物言いをするドライさと絶妙な距離感を持っている。この人物の立場もあるのだろうが、中国が彼を隠し玉として温存する理由もわかる気がする。中国としては、北朝鮮に崩壊されると、あの地域にアメリカが食い込んでくるし、難民が発生し、時刻に抱えた朝鮮民族の放棄を恐れている。他民族を必死で抑えようとするあの国にとっては、貧富の差が拡大し続ける現在で最も恐れることだ。
日本のディズニーランドを訪れ、赤坂の屋台や新宿のクラブに出入りし、ブランド物を身につけながら、北朝鮮の金庫をも支配できる金正男。まだまだ彼の果たす役割は大きいし、アジア情勢の鍵になるはず。
興味深い
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さっそく購入したこの本。ない様のボリュームはそれほど厚くはないが、それでも今まで知り得なかった情報と共に、北朝鮮の姿が見えてくる。
日本では一部で、「まさお」の名前で言われている、故・金正日の長男・金正男。彼とコンタクトが取れた記者による、メールのやり取りとインタビューから見えてくる、彼の人となり、そして北朝鮮の政界。
本当のあの国の姿は、なかなか知る事ができない。特に内部の情勢は、外国の人間には内部まで知らされないから、彼の証言は非常に貴重である。
様々な面を持つ金正日の顔も見えてくる。日本では、拉致問題などで悪の権化として知られているし、添えは覆しようもない。だが、一人の人間としての彼の姿は日本人には知るチャンスがない。見えてくるのは、曲がりなりにも国家を運営し、偽りの共産主義と現実の折り合いをつけようとする、無茶な試みを画策し、またせざるを得ない一人の為政者の姿。この事は、日本のこれからの北朝鮮とのアプローチに非常に重要になるはず。本音の部分でこれではヤバいと感じている人間が、水面下でいる事を示した言える。そして、既得権益を保持しようとする人間が軍部に居るという難しさ。知らなかったあの国の素顔が、おぼろげながら見える本である。
また、正男本人の姿も、あの国からここまで普通の感覚の人間が出てくるのかと驚きもする。自信を、完全な資本主義者と自認し、あくまで北朝鮮の国と人民を思って改革・開放路線に切り替えるしかないと力説する彼の姿は、金一族も結局は教育によって作り上げられた人間、要するに我々と変わらないという当たり前の事実。やっている事は怪物でも、根っこの部分は我々と変わらないという事実は、安心する材料でもあり、怖いものでもあるのだが。
また、どれだけ距離を置こうと、父に対する思いは全く変わっていないのも、情愛を持った一人の人間であることを再確認させ、それはどんな国でも人物であっても変わらないと言う事だ。反対に、後継者になった弟に対しては、祖父に似ているだけで国が運営できるのかと言うストレートな物言いをするドライさと絶妙な距離感を持っている。この人物の立場もあるのだろうが、中国が彼を隠し玉として温存する理由もわかる気がする。中国としては、北朝鮮に崩壊されると、あの地域にアメリカが食い込んでくるし、難民が発生し、時刻に抱えた朝鮮民族の放棄を恐れている。他民族を必死で抑えようとするあの国にとっては、貧富の差が拡大し続ける現在で最も恐れることだ。
日本のディズニーランドを訪れ、赤坂の屋台や新宿のクラブに出入りし、ブランド物を身につけながら、北朝鮮の金庫をも支配できる金正男。まだまだ彼の果たす役割は大きいし、アジア情勢の鍵になるはず。
- 2012.01.24 Tuesday
- 23:51







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